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【感想文】『天使の3P 11巻』感想、ロリポップの金字塔次巻で終結!!

どうも、SUMAです。

本日は、蒼山サグ先生の『天使の3P 11巻』の感想を書いていきたいと思います。
『ロウきゅーぶ!』時代から結構なファンなので、今回のあとがきで書かれていた天使の3Pも一区切りしようって話にはちょっと寂しさもあるんですが、11巻がとってもいい展開だったので、まぁこれもいいタイミングなのかなって思っているところです。

・あらすじ、ストーリー内容

前巻で、キッズロックフェスの予選通過のために、潤たちは霧夢たちと手を組んで6人でイベントに参加することを決意しました。イベントのために新曲を作ることになるのですが、意見の違いで結成早々バラバラに…

響がみんなと話したところ、それぞれが6人でやりたいという意思は持っているみたいでした。しかし、6人を集めたとしてもこのままでは、また同じことの繰り返しになってしまう。

そんな中、桜花に誘われて、釣りへ…その1日を通して、桜花は響にあることを気づかせてくれた…

・魅力・見所

#あいも変わらず可愛いキャラクター、それを囲む大人たち

サグ先生の描く小学生はそれぞれが個性あふれるとても魅力的なキャラクターです。しかし、年端もいかぬ少女たちだけでは様々な問題が発生してしまいます。それらを取りまとめていくのが主人公である響の役目でもあるんですが、そんな彼もまだ、人生に迷える高校生です。

今回の11巻では、響の視野を広げてくれる人がたくさん出てきました。10巻までで出会った人々もそうですし、11巻で新しく出会った人もいます。
響に対してかけられるセリフがまるでメッセージのように読者にも刺さる部分があるんじゃなかと思いますね。

#スピーディーな展開力

11巻ではキッズロックフェスというゴールがすでに見えている状態で始まっています。そこに至るまでのエピソードが、しっかりと最終局面へと響を導いています。

本来であれば、もっと時間をかけて丁寧に心理描写をすることもできると思うのですが、そこはこの作品の一番の良さである、音楽が駆け抜けていくようなスピード感で話が展開されます。読者がこの作品に求めていることを理解し、魅せるところでしっかりと魅せようという戦略なのでしょうね。

とてもいいテンポで話が進むので、一回も止まらずに読み終えてしまいました。

#感動のバンド名

キッズロックフェスで参加する6人のバンドに名前をつけようとするシーンがあります。決定した段階では、響が感動していることしか読者には分からずに、そのまま話が終盤まで進み続けます。リヤン・ド・ファミユでもDragon≒Nutsでもないバンド名はなんなのだろうかと読者はとても気になると思います。

まぁおそらくこれだろうってのはあるでしょうが…(ちなみに僕は外しました笑)

11巻全部を通して小学生と響の成長を追ってきた方ならばこのバンド名には絶対に感動すると思います!

#選択のいく先は

キッズロックフェスへの参加も決まると、このイベントの後にはどのようにして活動をしていくべきかということも考えていかねばなりません。プロを目指すのか…このままアマチュアとして活動を続けるのか…

キッズロックフェスの会場で登場した「ノア」というバンドのこともあり、響はその選択にたたされました。

響の悩みについても共感できますし、周りに人の言葉も一つの選択肢としてはわかります。最後に出した答えについてはそれが正解なんだなって今までずっと彼女たちを見守ってきた読者の方であれば思うんじゃないでしょうか。それだけ、重要なシーンだと思います。

・その他情報

あとがきに書かれているのですが、『天使の3P』は次巻(12巻)ありきで一区切りにするということです。

サグ先生が潤たちのことを本当に好きなんだと伝わってきましたし、先生本人が音楽について色々と考えていることもわかるいい作品だったと思います。

サグ先生の次回作はどのようになるのかはわかりませんが、次はもう小学生は出てこないんじゃないかと個人的には心配してます。

というのもサグ先生の『ステージ・オブ・ザ・グラウンド (電撃文庫)』では小学生の描写はありませんでした。この一冊が今後先生がどのような作家となるにしても、実験的な意味合いもあったんじゃないかなぁと思っています。

サグ先生の読みやすい文章が好きなので、当然次の作品も買うのですが、一気に方向転換して別方面の作品も読んでみたいと思っています(今度は年上とかなら面白いけど笑)

・まとめ

この漫画は、音楽を知らない人でも楽しんで読めますし、アニメ化の際にいろんな楽曲が発表されました。アニメから入った人にもその後の潤たちの物語を見て欲しいですし、文章しか知らない人にはアニメの際に出来上がった楽曲を聴いて欲しいと思っています。

次巻は短編集になるんですかね?後日談とかがあれば見たいような見たくないような…中学生になった潤たちを見て見たい反面、それは見てはいけないんじゃないかとも感じています。

まぁロウきゅーぶ!の時になかったものがあるとは思えないか笑

本当にいい作品なので是非みなさまにおすすめです!!

以上、SUMAでした。