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【感想文】降田天『彼女はもどらない』最近で1番先が読めなかった…

 

どうも、SUMAです。

 

今日紹介する本は、最近僕が読んだ中でもピカイチに面白かったものになります!!

主にネットストーカーとブロガーの関係を中心にした作品で、ブログをはじめたばかりの僕が読むには内容がきつすぎましたがとても面白い作品でした。

はじめに

ネットストーカーってご存知ですか?
まぁ文字の通りなんですが、インターネット上で相手のことを付け回すやからのことです。

場合によっては監視、脅迫、個人情報の窃盗など生活もままならなくなるレベルの被害が出ることもあります。

ネット上に上げた写真から自宅がばれてしまったりとか、昔の投稿を見つけられて結び付けられてしまったりとか。

 

芸能人なんかでたまに話題になっていますよね。

 

一般人であっても、自宅を特定されてしまったり、場合によって取り返しのつかない被害に合うこともあるみたいです。

このネットリテラシーが大切になっている時代だからこそ、この小説は身近に感じることが出来て本当に怖いです…

 

私もブログをやっている一人として少し身を引き締めなくてはならない気持ちになりました。

この小説ではまさにそのネットストーカーがきっかけとなり数々の悲惨な事件が起きてしまいます。

 

本との出会い

この本は友達との待ち合わせ前に、時間つぶしと思って近所の書店で買いました。

表紙の独特の雰囲気がとても魅力的だったんです。

買った瞬間は気づいていなかったのですが、作者の降田天さんは『女王はかえらない』でこのミスを受賞されていた方でした。

 

このミスは当たり外れが激しいといった意見もあったりしますが、僕は個人的に好きで、『女王はかえらない』もしっかりと読んでいました!!

たまたま同じ作者さんの本を手に取ってしまうことって僕はよくあるんですけど、たぶん表紙雰囲気とかタイトルとか全部ひっくるめて好きなポイントをついてきているんでしょうね笑

 

実際に読んでみると表紙やタイトルに惹かれて手に取ったことなど忘れてしまうくらい没頭して読んでいました。率直な感想としては「読んでよかった~」といった感じです!!

 

あらすじ・ストーリー


『このミステリーがすごい!』大賞受賞後第一作が、待望の文庫化!
雑誌編集者の楓は、娘の衣装を自作する人気ブロガーに批判的なコメントを残したことから、過去のブログを匿名掲示板で晒され、陰湿なストーカー被害に遭うようになった。一方、寝たきりの妻を抱える官僚の棚島は、家庭や職場でのストレスを解消するため、ブログで執拗に絡んできた女を破滅に追い込もうとする。それぞれの心に潜む小さな闇はやがて、取り返しのつかない大きな事件を引き起こして……。匿名の二人が現実で交叉するとき、仰天の真実が浮かび上がり――。デビュー作『女王はかえらない』を超える衝撃! 終盤の畳み掛けるどんでん返しの連続に、心が震える傑作ミステリー。
(アマゾン商品ページより)

 

感想

 

『彼女はもどらない』では、主要人物となるブロガーのソラパパとそこに執着してしまう楓の視点がコロコロと入れ替わりながら話が展開していきます。

一つ一つの出来事は些細な事で自分の身の回りでももしかしたら起きるかもしれないことです。

しかし、その小さな出来事が積み重なった結果としてこの事件は凄惨な幕引きとなってしまったのだと思います。悪意の連鎖とでもいうのですかね?

 

人を待っている時間に読みはじめたので、先の展開が気になって気になってそのときは相手に申し訳ないことをしてしまいました笑

家に帰ってからはもう一気に読んでしまいましたね。

それくらいよく展開が練られていると感じました。

 

作者の降田天さん。実は二人組の作家さんなのですけど、他の作家さんとかと比べても二人で作品を作っている方々はストーリーを練り込むのがとてもうまいと思います。

ちょっとづつ追い詰められていく展開が好きな方は楽しく読めると思います。

 

それと、ネットリテラシーによって起こる問題に無関心な人にも読んでほしいですかね?

本当にこの作品読んでいて怖くなるので…

 

現代的な価値観もポイントになっており、後半はどんでん返しの連続になっています。
とても完成度の高いミステリーだと思います。次回作も是非買いたいと思わせる一冊でした。

以上、SUMAでした!!