こんばんは、SUMAです。
友達との待ち合わせの間に時間ができてしまったら、読みたいと思っていた本を本屋で買って読みながら待つというのがボクのスタイル。読んでいる最中でいいところで友だちが来てしまったらなんで早く来たんだよお前とつい言ってしまいます(理不尽w)
逆に毎回毎回遅れてくる友達が大幅に遅刻したときには、待っている間に読み終わってしまった経験もあったりします(-.-;)
そんなかんじでこの前は内定者の懇親会とやらに行ってきました。駅に早々とついてしまったので近くにあった本屋に入って買ったのは湊かなえさんの『豆の上で眠る』。少し前に文庫になっていて読みたいと思っていたのでちょうど良かったです笑
湊かなえさんと言えばイヤミスと言われる嫌な気持ちになるミステリーで有名です。この作品も類に違わずというか、湊かなえ節が炸裂しています笑
連載作品だったということもあるみたいで普段なら一冊読み終えて「うわぁ~」ってなるものがずっと続いてきましたw
あらすじ
主人公の安西結衣子が大学二年生の夏に帰省する現代のパートと小学生にかけての過去パートが交錯していく形で描かれています。
幼少期、結衣子は2歳上の姉の万佑子に「えんどうまめの上にねたおひめさま」という絵本読んでもらっていました。
結衣子はローラースケートをしている時にローラースケートに乗れない万佑子の手を話してしまい、右目の上に傷跡を作ってしまいす。
結衣子が小学生になった夏休みに神社で秘密基地を作っていたところ病弱な万佑子は体調を崩し、先に買えることになります。しかし、万佑子はそのまま行方不明となってしました。
大学二年生となったある日、実家に帰省する途中で結衣子は姉と姉の友人らしき女性を見かけます。その助成には右目の上に傷跡がありました。結衣子は胸騒ぎを感じて姉に話しかけようとしますが、貧血で倒れてしまいす。病院で目が冷めた結衣子は姉が病院まで運んでくれたが、既にいなくなってしまったことを知ります。実家に帰った結衣子はダンボールを押し入れから取り出し、祖母が残していた万佑子行方不明に関する覚書というノートを開きます。
感想
最後のページまで読んだら世の中を疑いたくなりますw同じような手法は『Nのために (双葉文庫)』でも使われていましたが、この主人公今後の人生でどうやって生きていけばいいんだろうって思います。
本モノってなんだろう。このワードを聞くと俺ガイルの八幡が行っていた台詞を思い出します。状況的にはこっちのほうがよっぽどキッツいんだけどね。
話の緩急がとてつもなく上手くて一気に読んでしまいました。湊さんの作品って全体を通して心をえぐりにくるっていうか、最後まで読まないとあっさりした文章が続いているって印象が強かったんですが、この本はずっと文章が重いですw
湊かなえ節が全開過ぎて湊かなえっぽくないとでも言えばいいのかな??w
とにかくメッチャクチャ面白かったです!!!!!
湊さんの文章から最近離れていた方にも読んでほしい一冊。ドラマとかで湊かなえ作品を好きな人にもとってもおすすめです。
湊さんの作品ってどうしても文章が丁寧であっさりしている印象があるから、ドラマのほうが映えることが多いんですよね。いい意味で解釈の余地が多かったり、考えさせられる作品ってことなんだと思います。夜行観覧車とかは人に薦めるときにはドラマの方から見たら?って勧めてるもん。ドラマスタッフの力もすごいんだろうなぁ~。
でもこの作品は是非文章で読んでほしいと思える一冊です!!!!
まぁまだ映像化していないから他に薦めるものないんだけど…w豆の上で眠るに関しては映像で原作の解釈を加える余地は少ないんじゃないかなぁ?まぁそれをやれたら名作になることは間違いないけど!