タスク管理超初心者はこちらの記事から!!

【転職】マンション管理会社への転職どう?現役フロントマン(営業)が実態を教えます【残業時間は?】

どうもSUMAと申します。

大学を出てから新卒でマンション管理会社へ入社して1年半ほどになります。

この記事では、マンション管理会社への就職や転職を考えてる新卒、中途の皆さんに業界のことをお伝えしたいと思います。

というのも入社前と入社後のギャップに悩まされ、退職をしてしまうというミスマッチを防ぎたいのです。

僕自身は仕事内容とのミスマッチがあり新卒1年半で退職をしてしまったのですが、僕の経験や業界のことについてお話をしたいと思います。(執筆当時は現役フロントマンでした)

マンション管理会社を新卒一年半で退職した理由を語ります【転職】

あくまで僕は自分の会社しか知らないので別の会社だったら全く状況が違うという部分もあるかと思います。

その点はご了承の上でお読みいただければと思います。

しかし、業界内の転職者も多く、どこの会社でも基本的な仕事内容はかわりない仕事ですので1参考にはなるかと思います。

業界に入る前に知りたかった5つの事

さて、まずは僕が入社する前に知りたかったことについてまとめたいと思います。人によっては会社選びの基準にもなる部分だと思います。

①管理会社って激務なの?

結論から言えば、「管理会社以上に激務な仕事はいくらでもあると思うけど、友達の中では僕より休日出勤が多い人はあまりいない」というような感じです。

管理会社の激務具合はその会社で1人あたりどれくらいの担当物件を抱えているかによって変わってきます。

僕の考える一般的に回していける物件数は10〜12物件くらいなんですけど、僕の支店では1人あたりで平均すると14〜15物件担当していますね。

入社前に「仕事のスケジュールさえ調整できれば、みんな自由に休みを取ってるよ。」って話てたんですけどこの担当物件数では正直スケジュール調整なんてできませんでした。

②管理会社の仕事内容は?

マンション管理の業界はかなりニッチな業界だと思います。友達にマンション管理業界に勤めてるというと「何それ?管理人??」みたいな反応をもらうことも珍しくありません。

そんなときに僕は下のように答えてます

「マンションのなんでも屋さん」

マンション管理会社の業務は本当に多岐にわたります。具体的に列挙すれば

・マンションの維持のためのお金を管理
・未収者への取り立て
・設備不具合の改修提案から工事
・今後マンションが続いていけるようにあらゆる提案をしてコンサルタント
・居住者間の揉め事の対応
・近隣住居との揉め事の対応

正直な話この中にはマンション管理会社の仕事ではないものも含まれます。本来であれば管理組合が対応しなくてはならない仕事もあるんですよね。

しかし、ほとんどの居住者がマンションを購入したときに分譲会社から「管理は管理会社に任せていれば問題ないですよ〜」みたいな文言に騙されて購入しています。

業務外の事柄だからとあしらってしまうとその居住者を筆頭にマンション管理会社へのあたりがどんどん悪くなっていくんですよね。

だからないがしろにもできないというのが現状です。

契約外のことを頼んできてそれを断っただけで管理会社の対応が悪いとか言って総会の時に管理会社を変えたいとか言ってくる人はざらにいますからね!!
そのため、居住者から何か言われたらその場その場で対応をしなくてはいけないというのが現状です。

③ マンション管理会社の休日は?

マンション管理業の休日ですが、(その会社の管理しているマンションの特性にもよりますが)「毎月、土日の半分は休日出勤する」というのが多いのではないかと思います。

というのは、マンションには管理組合がありその中で主に活動をしていくのが理事会になります。

管理組合の構成員はマンション居住者のため普段は会社に通って仕事をしているのです。

そのため理事会の会議はその人たちが休みの日に行うことが多くなります。

僕ら管理会社の者はその日程に合わせてスケジュールを組むことになるため、当然土日の休みはなくなっていきます。

ここからは会社によるみたいですが、土日の可動が多いとわかっているため休日を平日に設定している会社もあるようです。または振替休日の制度が整っていて平日に振替えている例もあるみたいですね。

僕の会社の場合には休みが土日設定で、振替制度はありましたが、平日も会社に電話がかかってきて情報共有がなっていないため休みの間にも大したことない内容で電話がかかってきて対応をすることがほとんどでした。

また、社内業務窓口が平日しか対応できないので仕事を送らせないために平日に出勤をせざるを得ない状況にもなっていました。

結果として一番長くて19連勤にもなってしまいましたね…汗

10連勤ってキツイ?違法?10連勤を超えると起こる体と精神の疲れについて【休みたい】

④ 実際のところブラックなの?

少なくとも僕の勤めている会社は世間が言うほどのブラック企業ではありません。

マンションへ巡回へ行けば交通費も出るし、パワハラなんかもありませんからね。

休日が少ないっていうのと休みの日でも普通に電話がかかってくるくらいです。

言ってみればプチブラック?笑

マンション管理業のブラックさは1人辺りの担当しているマンションの数によって変わってくると思います。

仕事の内容からして1棟増えるだけで、仕事量は膨大に増えますからね。

大体30戸〜200戸程度の物件を担当していると考えて個人的には

8棟 新人がやるならこのくらいから3年程度はこの数でこなしていけば育つと思う
10棟程度 一般的に管理が行き届いて緊急の対応があってもこなせるレベル
12棟程度 ベテランがこなしていける数
14棟以上 ベテランが緊急のことに対応できなくなる。限界一杯。
15棟以上 問題解決まで手が回らない。休日出勤を毎月数日ほどしてようやく回していけるレベル。
(月の休日が6日ほど)

くらいかとと思います。

まぁマンションの特性によってある程度難易度は変わるのでなんとも言えませんが…

ちなみに大きなタワーマンションとかだと1人1棟担当とかもあるらしいですが、僕の会社にはそんなに大きいマンションはないのでわかりません。僕の会社は3,40戸程度のマンションから250戸程度のマンションが主流で、中でも5,60戸程度が多いです)

⑤業界の将来性は?

さて、一番気になるところとしては業界に将来はあるのかということでしょうか?

僕個人の考えですけど、「ビジネスモデルを見直せば、どうにでもなる」というところです。

従来マンション管理業界は、一つ一つのマンションにしか焦点があたってなく横のつながりがあまりない状況でした。

そのため、「このマンションは金払いがいいから委託費をあげよう」だとか「新規の委託を開拓するため最初は赤字でもいいから委託費を下げて管理委託を勝ち取ろう」というのが多かったのではないかと思います。

同じサービス内容にも関わらずです!!

ビジネスとしては金の取れるところからとるって考えは正解かもしれませんが、今の情報化社会の中でこのやり方を続けていくことは難しくなってきていると思います。

調べればすぐに価格がわかってしまいますからね。

また、マンション管理組合の求めるものが時代とともに変化しているように思えます。

マンションが普及してきてから約20〜30年経って、マンションの設備は古くなり設備の取替が必要となってきました。

するとお金がかかることが次から次へと発生し、当然お金が足りなくなります。すると修繕積立金の値上げを管理会社からは提案せざるをえませんよね。

値上げの提案をした瞬間管理組合から管理会社への目は厳しいものとなります。

そして工事の金額が適正なのかどうかと騒ぎになるんですよね。

しかし、マンションの居住者は情報弱者です。自分のマンション以外のことってあまり知る機会がないんですよね。

そして上記のビジネスモデルがあるため管理会社としては、組合同士のつながりをもって欲しくないのが現状。曖昧な答えしか管理会社からは返答がありません。

その結果、ネットで見たような中途半端な知識に踊らされて、管理組合は迷走をはじめます。

少なくともこのビジネスモデルを変えない限り管理会社は管理組合の要望に答えられるサービスを提供できないし、管理組合も迷走を続けるだけだと思います。

今後、管理会社や個別マンションを超えたところで、地域コミュニティと連携できるような方法を考えている管理会社じゃないと生き残れないんじゃないかな?

色々と言いましたけど、なんだかんだ不動産業界の一角なので事業としてはなくならないんじゃないかと思います。

もし転職をするなら、古いマンションほど管理が大変になるのでデベロッパー系の管理会社に就職することをおすすめしたいですね!!

就職、転職を有利に進めるためには?

マンション管理会社への転職を考えている方で「どんな資格があれば転職が有利になるのかな?」「どんな経験をアピールすればいいのかな?」と考えている方もいらっしゃるかと思います。

実はこの記事を書くためのリサーチとしてネットでちょこっと調べてみたのですが、全然嘘の内容が書いてあったりので皆さんは間違った情報に踊らされないように注意してくださいね。

必要な資格、転職に有利になる資格は?

さて、マンション管理必要となる資格ですが、「管理業務主任者」という国家資格になります。

これは不動産の仲介で言う宅建士なんかと同じで、この資格を持っていないと説明のできない業務があります!

しかし、この資格については入ってから取れば問題ないと思うので単に転職するというのであれば無くても問題ないと思います。

(ただし毎年12月の最初の日曜日に年間一回しか試験がないので入社する前から勉強は始めたほうがいいでしょう)

マンション管理士の資格はいらない??

さて、マンション管理といえば最近テレビのニュースなんかでもよく見るようになったマンション管理士という資格があります。

僕が対して知識もないまま書いているなって思った記事に「マンション管理士資格があれば管理会社への転職がうまくいくでしょう」みたいな記事があったんですけど、前述の管理業務主任者と違ってこの資格が無いからといって業務上特に不自由は起こりません。

重要事項の説明要件とかにもなってないですからね。

当然持ってないよりは持ってたほうがいいですけど、マンション管理士の勉強をする時間があれば、管理業務主任者の勉強をしたほうが絶対にいいです。

ワードエクセルはできた方がいい

マンション管理の仕事では、資料を作成して理事会に提出したり、理事会の議事録を作成したりします。

そのため、何かとワードやエクセルを使用する機会は多いでしょう。

場合によっては自分で設備のランニングコスト表や長期修繕計画書を作成することにもなります。

そのため、パソコン知識の有無によって仕事効率がだいぶ変わってきます。

ちなみに僕の会社では、マンションの総会の出欠を確認する際にエクセル関数を使って部屋ごとの出欠を確認する人とアナログに手書きでチェックをつけている人がいました。

当然ながら、エクセルを使った方が後にも残るし時短にもなっていましたね。

まぁ時短とはいってもその程度のことなので自分はアナログの方が早いんだという方でも別に問題なく転職は可能だと思います。

面接の評価ポイントは?

僕自身は面接などをやったことはないのであくまでも予想になりますが、マンション管理業へ就職する際に見られているのは圧倒的にコミュニケーション能力だと思います。

一口にコミュニケーション能力といっても多岐に渡ると思いますが、マンション管理業で必要となるコミュニケーション能力はかなり幅広いです。

「マンションに必要となる工事について素人に説明をする能力」
「マンションの居住者と仲良くなる能力」
「お客さんから課題をヒアリングする能力」
「自分よりかなり年上の管理員と仲良くなる能力」

パッと思いつくだけでもこのくらいの能力が必要となります。まぁ別に全てがすべて完璧でなくても問題ないですし、多少凸凹な方が人間味があってお客さんに気に入ってもらえることもありますしね笑

新卒で入社するならデベロッパー系一択

新卒でこの業界へ入りたいと思っているか方はデベロッパー系の会社に勤めることをお勧めします。

というのも当然マンションは古ければ古いほど様々な問題に見舞われることになります。

例えば、修繕積立金の不足や漏水事故ですね。

逆に言えば、新築のマンションほど問題は少なくなります。

そのため、独立系で様々な問題に追われていくよりもデベロッパー系で新しいマンションで地道に力をつけていく方が良いと思います。

まとめ

ここまでのまとめ

・マンション管理業界はブラックってほどではないけど結構激務(もちろん会社による)
・就職に必要なのはコミュニケーション能力
・有利な資格は「管理業務主任者」
・新卒で入社するならデベロッパー系一択
スマ
スマ

最後まで記事を読んでいただきありがとうございます!!
将来に向けて努力をしたいけどなかなかできない…。仕事に追われて自分の時間がない…。

でも一体どうすれば今の辛い状況から抜け出せるのかわからない!!!
もしあなたがそう思っているなら「タスク管理」を知るのが超おすすめです。

詳しくは>>タスク管理カテゴリで解説中