どうも、SUMAです。
本日は、書店さんで偶然見つけて表紙買いをした本を紹介したいと思います!
表紙買いをしたと言っても中身も大満足でした!
あらすじ・ストーリー
ある事件をきっかけに不登校になってしまった、14歳の工藤渉。
暇を持て余した渉は、ネット上の小説投稿サイトに匿名少年という名前で、はじめての小説である「ルール・オブ・ルール」を書き始めます。
そして、ちょっとした悪戯心で「引きこもりの十四歳が書いた、ホラーミステリー」「社会と隔絶する作者が今、世界を壊す。これは虚構か現実か」「実在する町を舞台に、恐ろしい惨劇が開幕する!」という煽り文句を付けます。
渉はどんどんと小説を書くことにのめり込むようになりました。そして、徐々に閲覧数も伸びていき、予想外の反響になります。
そんななか、渉の周りで「ルール・オブ・ルール」の中で起きている事件とそっくりな怪事件が起こるようになります。
胸で両手を組んだ格好で、赤いガラス玉に囲まれて倒れていた女性…学校の貯水タンクに投げ込まれたおびただしい数の鳥の羽…渉に届けられた不審な電話…
魅力・見所(ネタバレ注意)
(1)小説の世界が現実へ
この作品の一番の軸となるのは主人公の渉が書いた小説と同じ事件が現実でも起こることにあります。
現実に居場所のない少年がやっと見つけたネット小説の世界…
そこから抜け出していく過程と渉の心情が細かく描かれています。
現実で起こる事件から目を背けようとして、焦りと不安に駆られている渉の心情はとても感情移入が出来ました!
そして、フィクションとノンフィクションが交互に書かれているにもかかわらず、とても読みやすかったです。
予想とはまったく違った結末だったのですが、楽しく読めました!
(2)先の読めない展開
現実と虚構が入り混じっている物語ですが、不思議ととても読みさすさを感じました。
作中作がある作品ってどうしても、わかりにくくなってしまったりするんですよね…汗
でもこの作品は不思議な力があるのか、どんどんと次のページをめくってしまいます。
僕自身、次の日の予定があるにもかかわらず夢中になってしまい、夜更かしをして一気に読み切ってしました!!
まぁおかげで次の日の会社の研修には走っていく羽目になったのですが…笑
(3)ネット社会の影響力
この物語は、渉がインターネットに掲載した小説から始まっています。
空想の物語と現実がリンクしていく姿にリアル感があるのは今の時代ならではなんじゃないかと思いますね。
実際に僕の知り合いでネット小説から出版にまでたどり着いた人がいます。
僕自身はまだバズったりしたことないのでアレですが、自分がネットで発信したものがリアルに影響を与えることって最近は普通にありますからね!
ブロガーとかもそうですけど。
そういったリアル感があるのがこの作品のいい部分だと思います!
『僕らの世界が終わる頃』が好きなら、こちらもおすすめ
※SUMAの独断と偏見で選んでいます
先が気になってどんどんとページを捲ってしまうような力のある作品を紹介しておきます!
いなくなれ、群青
母性
まとめ
実は、最近社会人になって生活のペースが掴めていないこともあって、読んでからしばらく経ってこの記事を書いてます。
駄目ですね…鉄は熱いうちに打てっていうけど、本の感想も自分の中で一定の熱が冷めてからだとあんまり良くないんだなって思いました。
本当に魅力のある作品なんですけど、このよさがいまいち伝えきれなかった気がしてならない…
いい作品なのでぜひ読んでください!
今後は読んだら速攻で感想書けるように更新頻度をあげていきたいと思います!
この本を読み直したら絶対にこのページをリライトしてもっと良い感想にするぞ!
以上、SUMAでした!!!